現在、アスベストの分析・測定会社は日本に数多く存在しています。これは、アスベストに関する法律改正が毎年のように行われており、現在は解体工事の前に必ず調査報告書の提出が求められているからです。悪質な業者の場合、アスベストをただ採取しただけで、あとは適当な調査結果を提出しただけ、という作業内容となる場合があります。このような業者を避けるためにも、検査・分析機関はこれまでの調査報告書が公的機関に完全に受理され、成功実績を重ねている機関に検査を依頼すべきです。
価格の安さを全面的に打ち出す検査機関もありますが、そうした場合は簡単な調査と分析のみ実施し、報告書作成を行わない可能性があります。サービス内容を事前に充分確認することも、大切なことです。アスベストの事前調査は、特定の資格がなければ実施することが出来ません。解体・リフォーム・修繕を請け負う工事施工業者にとっては、工期に間に合わせることも難しくなることが予想されます。
あらかじめ頼りになるアスベスト検査機関を調べ、報告書作成などをスムーズに依頼することが出来れば、工期の問題は解決することが出来るでしょう。検査には通常2週間かかると言われていますが、優れた研究機関であればそれよりも早い段階で結果を伝えることが可能です。さらに、報告書を作成し各都道府県の公的機関への提出を任せることも出来る場合があります。価格だけで判断せず、出来るだけ石綿関連の法的義務を幅広くカバーしてくれる機関を選ぶことが重要です。