アスベストの検査について

アスベストは建築材料などに昔はごく普通に広く使われていた素材なのですが、実は発がん性があることが分かり、今では使用は禁止されています。テレビなどでもよく報道されていますので、実は怖いものだというのは一般の人でも知っていることでしょう。確かに現在は使用が禁止されていますが、認められていた時代に建てられた建築物の中にはいくらでも使用例があって、解体工事やリフォーム工事を行うような際には適切に行わないと飛散する可能性が十分にあります。実際に使用されているかどうかは、目視ではっきりと分かるケースもありますが、他の素材と混ぜられているようなケースもあって、化学的な検査をしないと明確には分からないケースもあります。

危険性が大きいこともあって、今ではこのような建物の解体やリフォームを行うような際にはアスベスト検査が業者に義務付けられています。一般の人がアスベスト検査を行うようなことはありません。アスベストとは人の手により化学合成された素材などではなくて、天然に存在する鉱物です。天然ものは何でも安心安全ではないという良い例とも言えます。

鉱物ということで、採取時には見た目は岩石にしか見えません。しかしただの岩石ではなく、顕微鏡で見ると綿のように繊維状になっていることが特徴で、耐熱性とか耐薬品性、摩耗に強い、電気を通さないといった役立つ性質を複数兼ね備えているため、防火・防音・断熱などの目的で建築素材として用いられてきた経緯があります。

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